教えたい反射を抑えるには?
今日はご近所の就労支援事業所で動機づけ面接の勉強会をさせていただきました。
昨年に一度ご依頼いただいて、続きもやってほしいと言ってもらえた時は大変うれしく思いました。
動機づけ面接トレーナーとしての経験はまだまだ未熟ですが、このような機会を大切に頑張っていきたいと思います。
こちらの事業所のスタッフの皆様は本当に勉強熱心な方ばかり。
障がい者就労の分野には詳しくないですが、近年は就職そのものはもちろん、就職後にいかに定着、継続できるかが重要視され、2018年からは就労定着支援事業が障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスの中で報酬化されました。
就労定着支援では、相談やアドバイス、会社との調整などを行うことで障がい者が仕事を続けられるようにサポートするわけですが、その方法は面接によることが多いようです。
また、保護的な就労の場や一般就労へのステップとしての機能を持つ就労継続支援事業では作業の提供だけでなく、一人一人の目標に合わせた利用調整や生活面の相談にも応じるなど、たくさん面接が行われているようです。
病院で働いている私などよりも、多くの面接をこなしておられるのではないかな、とも思いますし、難しい仕事だなと尊敬します。
このように福祉の現場の面接技術が向上することは、利用者さんの福利にかなうことかなと思いますし、私としても身の引き締まる思いです。
さて、今日感じたことは、エクササイズを進める中で、つい口を挟みたくなる、手を出してしまう、アドバイスしてしまう、という問題。
子育ての中でもよくあって、「今やろうと思ってたのに!」とか5歳児に言わせてしまいます。
口出しやアドバイスが悪いわけではなく、適切なタイミングなら、良い反応を引き出す手がかり(プロンプト)になるはずです。
ただ、もう少し待ったら良い反応を自発したかもしれないし、自分が話した分だけ受講者が話す時間が短くなるという面もあり、最適解をその場で見つけていくのは難しいです。
トレーナーの仲間は「動機づけ面接のスピリットを体現できるかが大事で、それができれば参加者は主体的に学べるはずだ」と言っていました。
今日は受講者のみなさんがとても集中してくださり、助けられました。
次回も協働的な学びの場が作れるように努力したいと思いました。