精神科OTのブログ(仮)

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三つ子の肥満、将来まで

f:id:Ioriiba:20210228233129p:plain 1歳6か月のBMIより、3歳のBMIが高いと、将来の肥満、メタボリックシンドロームを予測するという研究結果が報告されています。

 

我が家の長女(5歳)は好き嫌いをせず何でも食べる一方、食に執着しないというか、ご飯よりも遊びや読書を優先するタイプです。

 

対して次女(1歳10か月)の食欲は離乳食期から爆発しており、お姉ちゃんの分も取って食べてしまう勢い。

 

そんな次女がぽっちゃりしてきたのではないか、長女が同じ月齢・身長の時よりもかなり体重が重いのではないか、という話になり、現在のBMIカウプ指数)を調べたところ、18.33で”ふとりぎみ”となってしまいました。

 

有阪(2018)によれば、

 

通常、BMIは乳児期後半にかけて増加し、歩行の獲得によって運動量が増加するとともに低下しはじめ、6歳前後に最低値となります。その後は再び増加に転じ、身長の伸びが止まるまで上昇、成人値に至ります。このBMIの低下から上昇に転じる現象をAdiposity Rebound(AR)と呼びます。

 

このARの開始時期が早いほど、将来の肥満やメタボリックシンドロームのリスクが高まることが指摘されています。

 

そして、ARを早める因子としてコンセンサスがあるのは、

①親の肥満(特に母親)

②睡眠時間が10時間以下

③不動の時間が一日2時間以上

④果糖を含む飲料をよく飲む

が挙げられています。

 

引用文献:有阪治「幼児期:アディポシティリバウンドと生活習慣病のリスク」小児科診療、2018:(10),p1333-1338

 

うちの次女の場合は、たぶん②が微妙に当てはまっています。

④は、よく飲むとは言えないけども、甘いお菓子などのデビューが長女より早いことは確かです。

 

これまでの次女のBMIの推移をグラフ化してみました。

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次女は10か月くらいから歩き始めましたが、そのころからBMIは減少しています。

しかし、1歳半くらいから上昇に転じているので、このまま放置するとARの前倒しにつながってしまいそう(汗)

 

なんとか踏ん張りたいところです。

 

2歳半で16.5~17.0、3歳で16.0~16.5くらいに戻せるとよいかな、と思います。